英語の会議・音声を文字起こしするアプリの選び方(日英混在もOK)
英語の音声を文字起こしするアプリは、純粋な英語の音声であれば選択肢が豊富です。本当に差が出るのは、日本語と英語が交ざる会議――日本語で話していて固有名詞や専門用語だけ英語になる、あるいは海外メンバーと日英を行き来する打ち合わせです。この記事では、英語の文字起こしに使える主要アプリ(Otter・Notta・Rimo・Subanana)を各社の公式情報にもとづいて比較し、用途別の選び方を整理します。
最初に立場を明確にしておきます。私はSubananaを運営しています。なので各ツールには、それぞれが本当に強い点(honest win)を必ず挙げたうえで、どの用途ならどれが向くかをフェアに書きます。比較は各社の公開ドキュメントを引用しています。精度そのものは、ご自身の音声で各社の無料プランを試して確かめるのが確実です。

英語の文字起こしアプリは何で選ぶ?
英語の音声を文字にするだけなら、多くのツールが英語の認識に対応しています。選ぶときに見るべきは、英語そのものの対応可否ではなく、次の4点です。
- 日英が交ざる音声に耐えるか:日本語の発話に英語の固有名詞が混ざると崩れるツールは少なくありません。
- 入力方法:録音ファイルのアップロードか、リアルタイムのライブ字幕か、会議ボットか。
- 要約・議事録まで作れるか:文字起こしの先に要約やアクション抽出が必要か。
- 料金と無料枠:月の文字起こし時間と、1ファイルの上限。
以下、4ツールを順に見ていきます。
Otter:英語の会議・ボット運用に強い
Otterは英語圏で広く使われている会議向けの文字起こしツールです。公式の料金ページによると、無料のBasicは月300分・1回30分まで、Proは月16.99ドルで月1,200分、Businessは月30ドルで文字起こし時間が無制限です。Zoom・Microsoft Teams・Google Meetに参加して自動でメモを取るボット運用に対応し、話者の識別も全プランで利用できます。リアルタイムの文字起こしにも対応しています。
公式ページによれば、ライブ文字起こしの対応言語は英語・スペイン語・フランス語・ドイツ語・日本語・中国語です。Otterのhonest winは、英語の会議運用とボット連携の完成度の高さ。英語ネイティブ主体のチームには扱いやすい選択肢です。一方、日本語に最適化されたツールではないため、日本語が主体で英語が交ざる音声では取りこぼしが出やすくなります。
Notta:多言語の対応言語数とコスパ
Nottaは、多言語に強い文字起こしツールです。公式情報によると対応言語は58言語で、無料プランは月120分(1ファイル3分まで)、Proは月1,800分の文字起こしに対応します。Mac・Windows向けのボット不要のデスクトップレコーダーも提供しています。
Nottaのhonest winは、対応言語数の多さを比較的手頃な価格で使える点です。ただし、リアルタイム翻訳や2言語同時表示(バイリンガル文字起こし)は有料のアドオン扱いである点には注意が必要です。日英混在を「ライブで翻訳しながら見せたい」用途では、追加コストと運用を確認しておきましょう。
Rimo Voice:日本語特化の文字起こし
Rimo Voiceは日本語に特化したAI文字起こしサービスです。公式の料金ページによると、文字起こしプランは月1,650円で月2,100分・話者分離つき、プロプランは月4,950円で文字起こし無制限+AIによる詳細な要約に対応します。
Rimo Voiceのhonest winは、日本語のネイティブな認識精度と、日本語の議事録づくりの手触りの良さです。敬語や日本語の言い回しを自然に書き起こしたい、日本語中心の会議には有力です。一方で、設計の主眼は日本語の文字起こし・要約にあり、日英が文中で頻繁に行き来する英語主体の音声を強みとしてうたうツールではありません。
Subanana:日英混在とマルチLLM要約
Subananaは、日英が交ざる音声と、要約の質に重きを置いた文字起こしツールです。日英混在への対応は、2つの場面で効きます。
第一に、ライブ字幕では、文中で言語が切り替わってもリアルタイムに自動で検出して追従します(この自動検出はライブ字幕モードの挙動です)。日本語で話していて固有名詞だけ英語になるような発話でも、その場で字幕に出せます。話者が前半は英語・後半は日本語のように区切りが明確な場面では、区切りで入力言語を手動で切り替えるとより安定します。
第二に、録音した英語・日英混在の会議は、逐語稿・会議モードで文字起こしできます。逐語稿モードでは句読点と段落が自動で入り、読めるテキストに整います。会議モードでは、要約に使うLLMをメニューから選べます。Subananaは特定のLLMに固定せず、知能・速度・コスト・コンテキスト長で評価して、新しいモデルが出れば随時入れ替えます。要約の出力を用途に合わせてチューニングしたいときに効きます。
対応言語は80以上で、文字起こしの先に字幕生成や翻訳も使えます。Subananaが向かない場面も正直に書いておくと、英語ネイティブ主体でボット運用を中心に回したいチームはOtterのほうが扱いやすく、日本語のみの議事録を最短で量産したいならRimoの手触りが勝ちます。
英語の文字起こしアプリ比較表
| ツール | 無料枠 | 有料の目安 | 日英混在への対応 | 要約 | 強み |
|---|---|---|---|---|---|
| Otter | 月300分・1回30分 | Pro 月16.99ドル(月1,200分) | ライブ文字起こしは6言語対応(英語主体) | あり | 英語の会議運用・ボット連携 |
| Notta | 月120分・1ファイル3分 | Pro 月13.99ドル前後(月1,800分) | 58言語対応、リアルタイム翻訳は有料アドオン | あり | 対応言語数とコスパ |
| Rimo Voice | 無料あり | 文字起こし 月1,650円(月2,100分) | 日本語特化 | プロプランで要約 | 日本語ネイティブの認識精度 |
| Subanana | 無料プランあり | 料金ページ参照 | ライブ字幕で文中の言語切替を自動検出/逐語稿で日英混在も整形 | マルチLLMで要約 | 日英混在とマルチLLM要約 |
価格・機能は各社の公開情報をもとにしています。最新の条件は各社のページでご確認ください。
どれを選べばいい?用途別のまとめ
- 英語ネイティブ主体の会議をボットで回したい → Otter。英語の会議運用とボット連携が扱いやすい。
- 多言語をできるだけ安く文字起こししたい → Notta。対応言語数とコスパのバランスが良い(リアルタイム翻訳はアドオン)。
- 日本語のみの議事録を量産したい → Rimo Voice。日本語の認識と議事録の手触りが強い。
- 日英が交ざる会議・イベントを、ライブ字幕や整った逐語稿+要約まで作りたい → Subanana。日英混在とマルチLLM要約に寄せた設計。
英語と日本語が行き来する打ち合わせやイベントが多いなら、まずはSubananaを無料で試して、ご自身の音声で日英混在の文字起こしを確かめてみてください。各文字起こしツールの比較をさらに見たい場合は、文字起こしアプリのおすすめ比較もあわせてどうぞ。
よくある質問
英語の文字起こしに一番向いているアプリは?
純粋な英語の会議運用ならOtterが扱いやすく、多言語のコスパならNotta、日本語中心ならRimo Voiceが強みを持ちます。日本語と英語が交ざる音声を整った文字起こし・要約まで作りたい場合はSubananaが向いています。用途によって最適解が変わります。
日本語と英語が交ざる会議も文字起こしできますか?
できます。Subananaのライブ字幕は文中で言語が切り替わってもリアルタイムに自動検出して追従し、録音した日英混在の会議は逐語稿・会議モードで文字起こしできます。区切りが明確な場面では、入力言語を手動で切り替えるとより安定します。
無料で英語の文字起こしを試せますか?
はい。Otterは無料のBasic(月300分)、Nottaは無料プラン(月120分・1ファイル3分)、Subananaも無料プランがあります。まずはご自身の音声で各社の無料枠を試すのが確実です。
リアルタイムで英語を文字起こしできますか?
Otterはリアルタイム文字起こしに対応し、Subananaはライブ字幕でリアルタイムの文字起こし・翻訳に対応します。録音ファイルの文字起こしとは別機能なので、用途に合わせて選んでください。