AI議事録ツール比較(2026年8月):料金・対応会議アプリ・翻訳機能を公開情報で確認

AI議事録ツール比較(2026年8月):料金・対応会議アプリ・翻訳機能を公開情報で確認

AI議事録ツールを探すと、無料プランの有無だけでなく、対応する会議アプリ、Botの参加方法、翻訳の範囲まで確認する必要があります。同じように見えるツールでも、1回の文字起こし時間やファイル書き出しなどの条件が異なるため、料金表だけでは比較しにくい状況です。

筆者は、文字起こしサービス「Subanana」を運営しています。Subananaは、会議の文字起こしや要約に加えて、字幕生成やイベントの多言語ライブキャプションまで扱いたい場面に向いています。一方、Zoom会議へのBotの自動参加や、CRM・Zapierとの外部連携が必要な場合には向いていません。

この記事では、各ツールの公開ページを比較します。独自の音声ベンチマークや精度テストは実施していません。具体的な精度は、会議の人数、話者の重なり、専門用語、録音環境によって変わるため、公開情報だけでは判断できません。

AI議事録ツール比較(2026年):Rimo Voice・Notta・tl;dv・Tactiq・Subanana

比較の前提

各ツールの料金ページと機能ページを、2026年8月21日時点で突き合わせました。料金、対応会議アプリ、Botの方式、翻訳機能、無料利用の制限を比較しています。精度を確かめたい場合は、それぞれの無料プランで自分の会議音声や業務上の音声を試してください。

この記事の数字は、すべて各社が自社サイトで公開しているものです。原典はRimo Voiceの料金ページNottaの料金ページtl;dvの料金ページTactiqの料金ページ、そしてSubananaの料金ページです。料金は変わります。契約前にご自身で原典を確認してください。

5つのツールの早見表

ツール最安の有料プラン無料プラン対応会議アプリ翻訳機能対応言語数の公表値
Rimo VoiceSolo $9/月(リリース限定50%オフ)ありZoom、Google Meet、Microsoft Teams、Webex(Bot)あり。会議中のリアルタイム翻訳表示60以上
Nottaプレミアム ¥1,185/月(年額一括払い)ありZoom、Google Meet、Microsoft Teams、Webex(Bot)あり。プレミアム以上に「テキストの翻訳」を標準搭載。リアルタイム翻訳のみ別売りアドオン58
tl;dvPro €18/月(年払い)ありZoom、Google Meet、Microsoft Teams(Bot)あり。文字起こしと会議要約の翻訳30以上
TactiqPro CA$10.75/ユーザー/月(年払い、出典ありZoom、Google Meet、Microsoft Teams(拡張機能・Macアプリ)あり。文字起こしの翻訳に30以上の言語(出典60以上
SubananaLite $9/月(年額$108)ありGoogle Meet、Microsoft Teams(Bot)あり。追加料金なし95以上

5つのAI議事録ツールを比較:Zoom対応・翻訳・対応言語・最安プラン(2026年8月21日時点、公開情報)

Rimo Voice

Rimo Voiceは、日本語対応を前面に出した議事録AIです。公式サイトには「日本語対応に自信。60以上の言語で使える議事録AI」と掲載されています。Microsoft Teams、Zoom、Google Meet、Webexと連携するBotで、会議内容を記録します。

会議中に英語をリアルタイムで日本語表示する事例も、公式サイトに掲載されています。文字起こしに加えて、多言語対応とリアルタイム翻訳にも対応しています。

料金は、2026年8月21日時点でリリース限定50%オフです。

プラン料金主な内容
Solo通常$18のところ$9/月個人利用、1アカウント1名、文字起こし時間無制限、Rimo AI 100クレジット、Botによる無制限録画、AI要約、会議AIアシスタントとの会話
Business通常$30のところ$15/月Rimo AI 1,000クレジット、チームメンバー招待・管理、共有チームフォルダ

ISO27001・ISO27017認証を取得しており、データは日本国内で保管されます。AI学習にデータを使わないことも、Rimo Voiceの料金ページに記載されています。

日本語の高精度とセキュリティ認証を重視する人は、Rimo Voiceを候補にしやすいです。料金の割引は「リリース限定」なので、通常価格のSolo $18/月、Business $30/月に戻る可能性があります。長期契約を前提に比較する場合は、この点を確認してください。

CRM連携では、SalesforceとMicrosoft Dynamics 365の機能が2026年に正式リリースされました(リリース告知)。比較的新しい機能なので、CRM連携を重視する場合は、実際の動作を試してから選ぶことをおすすめします。

料金の条件を詳しく確認したい人は、Rimo Voiceの料金の詳細記事も参照してください。

Notta

Nottaは、会議の録音、文字起こし、要約に対応するツールです。Zoom、Teams、Google Meet、Webexと連携するBotを利用できます。

英語版サイトでは、文字起こしと翻訳に58言語対応と記載されています。日本語の料金ページでは、文字起こしデータを翻訳する「テキストの翻訳」がプレミアムプランの標準機能として掲載されており、追加料金はかかりません(プレミアムの内容は「すべてのフリー機能+文字起こしデータのダウンロード/テキストの翻訳/単語登録」)。

別売りのアドオンになるのは、会議中に動く翻訳モードです。1か国語リアルタイム翻訳は年額一括払いで月あたり¥858、2か国語文字起こし・翻訳は月あたり¥1,320で、いずれもプレミアム以上のプランでのみ購入できます。ただし機能比較表では、アドオンを買わなくても全プランに毎月の無料回数があり、2か国語文字起こし・翻訳が月4回、1か国語リアルタイム翻訳が月2回と記載されています(いずれもNottaの料金ページより)。

プラン料金主な内容
フリー¥0文字起こし120分/月、1回3分まで、ファイルインポート50個/月、AI要約10回/月、単語登録3単語
プレミアム¥1,185/月文字起こし1,800分/月、1回5時間まで、ファイルインポート100個/月、AI要約100回/月、単語登録200単語、文字起こしデータのダウンロード、テキストの翻訳
ビジネス¥2,508/月文字起こし時間無制限、1回5時間まで、ファイルインポート200個/月、AI要約200回/月、単語登録1,000単語、Web会議の録画、CRM・Zapier等の連携
エンタープライズ要相談詳細は料金ページで確認

いずれも年額一括払いの税込価格です。プレミアムは総額¥14,220、ビジネスは総額¥30,096です(Nottaの料金ページ、年間プラン表示)。

分あたりの料金を抑えたい人には、Nottaのソフト単体プランが候補になります。Web会議の録画やCRM・Zapier連携が必要な場合は、ビジネスプランが対象です。

ただし、フリープランは1回の文字起こしが3分までです。長い会議を無料で試したい人には、この制限が大きくなります。会議中のリアルタイム翻訳を無料回数を超えて使う場合は、アドオン料金が別に必要です。

以前の料金や使い方も確認したい場合は、NottaとPLAUDの比較を参照してください。

tl;dv

tl;dvは、Zoom、Google Meet、Microsoft Teamsに対応するBot型のAI議事録ツールです。公式ページのタイトルでは「AI Meeting Notetaker for Zoom, Google Meet & Teams」と紹介されています。

文字起こしと翻訳の両方に30以上の言語で対応すると、公開情報に記載されています。文字起こしだけでなく、会議要約もAIで翻訳できます。

料金はユーロ建てです。

プラン月払い年払いの月額
Free無料無料
Pro€29/月、1シートあたり€18/月、1シートあたり
Business€39/月、1シートあたり€29/月、1シートあたり

Proの年額は€216、Businessの年額は€348です。

Zoom、Google Meet、Microsoft TeamsのすべてにBotで対応し、無料プランも用意されています。3つの会議アプリで録画と文字起こしを試したい人は、候補に入れやすいツールです。

日本円の価格ページや日本語向けの価格表示は、本記事の取材時点では確認できませんでした。為替によって日本円での実際の支払額が変わる点も、料金比較では確認が必要です。

無料プランについては、tl;dvの公式サイトに「30以上の言語で録画と文字起こしが無制限」と記載されています。保存件数の上限は公開ページに明記されていないため、実際の上限は登録後の表示を確認してください。

Tactiq

Tactiqは、Chrome拡張機能とネイティブMacアプリとして動作します。AI Botを会議に参加させずに文字起こしする仕組みです。

Google Meet、Zoom、Microsoft Teamsに対応しています。会議にBotを入れたくない人や、ブラウザ拡張機能で文字起こしを使いたい人に向いています。

Tactiqのトップページでは、文字起こしに60以上の言語を使えるとされています。翻訳については、料金ページの機能一覧と料金比較表に項目がない一方、専用の翻訳機能ページに記載があります。同ページのFAQには、文字起こしの翻訳に30以上の言語へ対応し、会議中に翻訳字幕を表示する機能がGoogle Meet、Zoom、Microsoft Teamsで動作すると書かれています。翻訳した文字起こしはPDFやTXTで書き出せるとも記載されています。

プラン料金主な内容
Free無料1ユーザー、AIクレジット5回/月、文字起こし10回/月
ProCA$10.75/ユーザー/月(出典年払い、無制限文字起こし、AIクレジット10回/月
TeamCA$22.42/ユーザー/月(出典年払い、1〜20ユーザー、AIクレジット無制限
BusinessCA$42/ユーザー/月年払い、20〜200ユーザー、高度なデータ保持、SAML SSO
Enterprise要相談200ユーザー以上

Botを会議に参加させず、少ない設定で録画と文字起こしを試せる点が特徴です。

無料プランは文字起こし10回/月までで、AIクレジットも5回/月です。無料利用の回数が多くないため、長期的に無料だけで使えるかは利用頻度によって変わります。翻訳機能は用意されていますが、どのプランから使えるかは料金ページの機能一覧に記載がありません。

Subananaとの違いを詳しく確認したい場合は、SubananaとTactiqの比較を参照してください。

Subanana

Subananaは、文字起こし、字幕生成、会議要約、ライブキャプションを1つのワークスペースで提供するAIサービスです。

会議の取り込みは、Google MeetボットとMicrosoft Teamsボットに対応しています。Zoom Botには未対応です。

対応言語は95以上です。文字起こしの元言語、翻訳先言語、ライブキャプションの元言語と翻訳先言語で、同じ言語リストを使えます。

会議の要約では、要約に使うAIモデルをユーザーが選べます。他の4ツールで近い項目を公開しているのはRimo Voiceだけで、料金ページに「Azure OpenAIに要約機能切り替え」と記載されています。これは要約の実行基盤を切り替えるもので、要約ごとにモデルを指定する項目は他の4ツールの料金ページと機能一覧には見当たりませんでした。要約に使うAIを自分で指定したい場合は、この違いが効きます。あわせて、会議・スピーチ・商談・医療・法務など30種類以上の要約テンプレートから、出力の型を選びます。

ただし、モデルを選べるのは要約だけです。翻訳や字幕の自動修正に使うモデルはSubananaが決めます。また、具体的なモデル名はここでは挙げません。新しいモデルが出るたびに入れ替わるため、記事に書いた時点で古くなるからです。

プラン料金年間の文字起こし枠
無料$01プロジェクトにつき15分、月3プロジェクトまでアップロード
Lite$9/月、年額$108720分
Pro$18/月、年額$2162,160分
Max$50/月、年額$6007,200分

上の金額と分数は、Subananaの料金ページの年払い表示のものです。

無料プランでは、字幕や逐語稿のファイル書き出しはできません。書き出せるのは透かし入りの動画です。

翻訳は現在、追加料金なしで使えます。ただし、会議モードと逐語稿モードでは、翻訳先言語を1つだけ選びます。複数の言語へ同時に翻訳できるのは、字幕生成モードです。

用語集機能もあります。ワークスペース単位、プロジェクト単位、言語単位で管理でき、XLSXとCSVで一括インポートできます。

ライブキャプションは、社内会議のBotとは別の機能です。マイク入力のみで動作します。1セッションにつき、元言語1つと最大5つの翻訳先言語を設定できます。来場者はQRコードやリンクから自分のスマホでアクセスし、好きな言語を選んで字幕を見られます。

無料トライアルは、1ワークスペースにつき1回だけ5分間です。ライブセッションの文字起こしは、SRTを含め、いかなる形式でもエクスポートやダウンロードができません。

会議の議事録に加えて、字幕生成やイベントの多言語ライブキャプションまで扱いたい場合は、Subananaが向いています。実際に試す場合は、AI議事録ツールを使えます。製品全体の機能は、AI議事録ツールの製品ページで確認できます。

対応会議アプリの比較

ツールZoomGoogle MeetMicrosoft TeamsWebex
Rimo VoiceBotBotBotBot
NottaBotBotBotBot
tl;dvBotBotBot非対応
Tactiq拡張機能・Macアプリ拡張機能・Macアプリ拡張機能・Macアプリ非対応
Subanana非対応BotBot非対応

SubananaはZoom Botには未対応です。Zoom会議の自動参加が必要なら、Rimo Voice、Notta、tl;dv、Tactiqから選ぶことになります。

多言語対応と翻訳をどう選ぶか

翻訳機能があるツールでも、翻訳の仕組みは同じではありません。

ツール対応言語数翻訳の仕組み
Rimo Voice60以上会議中に英語をリアルタイムで日本語表示する事例を公開
Notta58文字起こしの「テキストの翻訳」はプレミアム以上に標準搭載。会議中の1か国語・2か国語リアルタイム翻訳のみ別売りアドオン
tl;dv30以上文字起こしと会議要約に翻訳機能を内蔵
Tactiq60以上(文字起こし)文字起こしの翻訳は30以上の言語。Google Meet、Zoom、Microsoft Teamsで翻訳字幕を表示
Subanana95以上会議翻訳は追加料金なし。字幕生成では複数言語に同時対応

Nottaは、英語版サイトで58言語の文字起こしと翻訳に対応しています。日本語の料金ページでは、文字起こしを訳す「テキストの翻訳」がプレミアム以上の標準機能です。別売りになるのは会議中のリアルタイム翻訳モードだけで、そちらにも全プランに毎月の無料回数があります。

tl;dvは、文字起こしと会議要約の両方をAIで翻訳できます。Rimo Voiceは、会議中のリアルタイム翻訳表示を公式サイトで紹介しています。

Tactiqは、文字起こしについて60以上の言語を公表しています。翻訳は専用の機能ページで30以上の言語に対応するとされ、Google Meet、Zoom、Microsoft Teamsで翻訳字幕を表示できます。

Subananaは、翻訳を追加料金なしで使えます。会議モードと逐語稿モードでは、翻訳先言語は1つだけです。字幕生成モードでは、複数の翻訳先言語を同時に扱えます。

また、Subananaのライブキャプションは、社内会議のBotとは異なる機能です。イベントやカンファレンスの来場者向けに、1セッションで元言語1つと最大5つの翻訳先言語に対応します。来場者はスマホで自分の言語を選べます。ライブセッションの文字起こしは、ファイルとしてエクスポートできません。

どれを選ぶべきか

目的選びやすいツール
日本語の高精度と手厚いセキュリティ認証を重視するRimo Voice
分あたりの単価を抑えたいNottaのソフト単体プラン
無料でZoom、Google Meet、Teamsの録画と文字起こしを試したいtl;dvまたはTactiq
会議の議事録、字幕生成、イベントの多言語ライブキャプションを1つのワークスペースで扱いたいSubanana

Rimo Voiceは、日本語対応、ISO27001・ISO27017認証、日本国内保管、AI学習にデータを使わないことを重視する人に向いています。

Nottaは、文字起こし時間と料金を分あたりで比較したい人に向いています。会議中のリアルタイム翻訳を無料回数以上に使う場合は、アドオン料金を含めて計算してください。

tl;dvは、Zoom、Google Meet、Microsoft TeamsをBotで使い、無料プランから試したい人に向いています。Tactiqは、Botを会議に参加させず、拡張機能やMacアプリで使いたい人に向いています。

Subananaは、会議だけでなく、字幕生成やイベントの多言語ライブキャプションも同じワークスペースで使いたい人に向いています。

Subananaが向かない場面

Zoom会議にBotを自動参加させたい人には、Subananaは向いていません。対応している会議BotはGoogle MeetとMicrosoft Teamsです。

CRMやZapierとの外部連携が必要な人にも向いていません。外部連携を条件にする場合は、NottaやRimo Voiceの公開されている連携機能を確認してください。

分あたりの単価だけで比較すると、Nottaのソフト単体プランの方が安い場合があります。会議の文字起こしだけが目的なら、Subananaの字幕生成やライブキャプションまで必要かを確認してください。

よくある質問

AI議事録ツールは無料でも使えますか?

使えます。5つのツールにはすべて無料プランがあります。

ただし、制限は異なります。Nottaは1回の文字起こしが3分までです。Tactiqは文字起こし10回/月、AIクレジット5回/月です。Subananaは1プロジェクトにつき15分、月3プロジェクトまでアップロードできます。

tl;dvは、公式サイトで無料プランに「30以上の言語で録画と文字起こしが無制限」と記載しています。保存件数の上限は公開ページに明記されていません。

文字起こしの精度はどうやって確認すればいいですか?

公開ページの比較だけでは、実際の精度は判断できません。

それぞれの無料プランで、自分の音声を試してください。話者の人数、専門用語、会話の重なり方、録音環境が普段の会議に近い音声を使うと、必要な確認ができます。

本記事では、独自の音声ベンチマークは実施していません。

多言語対応や翻訳機能は、どのツールが一番充実していますか?

対応言語数の公表値では、Subananaが95以上、Rimo VoiceとTactiqが60以上、Nottaが58、tl;dvが30以上です。

ただし、仕組みは異なります。Nottaは文字起こしの「テキストの翻訳」がプレミアム以上に含まれ、別売りになるのは会議中のリアルタイム翻訳モードだけです。tl;dvは文字起こしと会議要約に翻訳機能を内蔵しています。Rimo Voiceは会議中のリアルタイム翻訳表示に対応しています。Tactiqは文字起こしの翻訳に30以上の言語で対応します。

Subananaは、会議翻訳を追加料金なしで使えます。字幕生成では複数言語に同時対応し、イベント向けライブキャプションでは最大5つの翻訳先言語を設定できます。

Zoomの会議にも使えますか?

使えるツールと、使い方が異なるツールがあります。

Rimo Voice、Notta、tl;dvはZoom Botに対応しています。Tactiqは拡張機能とMacアプリでZoomに対応します。SubananaはZoom Botには未対応です。

まとめ

Zoom Bot、無料利用、翻訳、字幕生成、イベント対応のどれを優先するかで、選ぶツールは変わります。会議議事録だけなら料金と対応アプリを、字幕やイベント対応まで必要なら翻訳の仕組みと書き出し条件を確認してください。