文字起こしの外注料金はいくら?相場とAIツールのコストを正直に比較(2026)
「この録音、外注したらいくらかかるんだろう?」——会議やインタビューの音源を前に、そう思って料金を調べ始めた発注者の方に向けた記事です。結論から言うと、日本語の文字起こしを業者に外注する相場は音声1分あたり100〜300円、60分の音源なら平均1万3,000円ほど、納期は2〜3日が一般的です(WITH TEAMの料金相場より)。
ただ、料金だけを見て決めると損をします。いまは月額のAI文字起こしツールという選択肢があり、継続的に大量の音源を扱うなら1分あたりのコストは外注より桁違いに安くなるからです。一方で、一字一句の正確さが求められる案件や、自分で編集する時間がない案件では、いまでも外注が正解です。この記事では、外注の料金相場を先に押さえたうえで、外注とAIツールをコスト・正確さ・納期で正直に比べ、あなたの案件にどちらが向くかを判断できるように整理します。
なお、後半で紹介するAIツールの一つ Subanana は私が運営しているので、Subanana が向かない場面もはっきり書きます。

文字起こし外注の料金相場:1分100〜300円が目安
まず、業者に依頼する場合の相場です。WITH TEAM の料金比較記事によると、日本語テープ起こしの一般的な単価は音声1分あたり100〜300円。内訳の例として、最安クラスで1分120円、標準的な業者で1分190〜210円、専門性の高いサービスで1分300円前後とされています。
音源の長さで見ると、60分(1時間)の音源で安くて1万円未満、平均で約1万3,000円、高くて約2万円。標準的な納期は2〜3日で、当日・翌日納品の特急は追加料金がかかるのが普通です。
| 音源の長さ | 料金の目安(相場) |
|---|---|
| 10分 | およそ1,000〜3,000円 |
| 30分 | およそ3,000〜9,000円 |
| 60分 | およそ1万〜2万円(平均でおよそ1万3,000円) |
| 120分 | およそ1万2,000〜3万6,000円 |
※上表は「1分100〜300円」の相場帯と、業者が示す「60分あたり平均およそ1万3,000円」という目安から算出したものです。実際の金額は業者・分野・納期で変わります。
料金が変わる3つの要素
同じ長さの音源でも、見積もりは次の3点で上下します。
- 起こし方(仕上げのレベル)。 「素起こし(一字一句そのまま)」「ケバ取り(『えー』『あのー』などを除く)」「整文(話し言葉を読みやすい書き言葉に整える)」の順で手間が増え、整文にするほど単価は高くなる傾向があります。議事録や記事の素材として使うなら整文、証拠や研究の一次資料として使うなら素起こし、と用途で選びます。
- 分野の専門性。 医療・法律・技術・学術など、専門用語が多い音源は追加料金がかかることが多いです。
- 納期。 特急ほど高くなります。急ぎでなければ標準納期(2〜3日)が最も安くなります。
見積もり方式にも種類があり、文字数でカウントする業者では「1文字=1円」を基準にしているところが多くあります。分単価と文字単価のどちらで出されているか、依頼前に確認しておくと比較しやすくなります。
AI文字起こしツールの料金:月額定額という別の選択肢
外注が「1分いくら」の従量課金なのに対し、AI文字起こしツールの多くは**月額定額(または前払いクレジット)**です。ここがコスト構造の決定的な違いです。
たとえば文字起こしさん(mojiokoshi3)は、無料で毎日10分(無料登録時)まで試せ、有料は Basic 月1,100円で月24時間分、Value 月2,200円で60時間分、Premium 月3,300円で120時間分。60分の会議を外注すると平均1万3,000円かかるところ、月額1,100円のプランなら同じ月に24時間分を処理できる計算です。継続して音源を扱う人ほど、1分あたりのコスト差は大きくなります。
私が運営している Subanana も、こうした月額型のAIツールの一つです。ブラウザ完結のWebサービスで、録音済みファイルをアップロードすれば文字起こしと要約(議事録)まで作成でき、要約に使うAIモデルは選べます。字幕モードでは複数の翻訳先言語を一度に出力でき、対訳字幕や字幕入り動画の書き出しにも対応します。対応言語は95以上、書き出し形式は SRT・VTT・TXT・DOCX・XLSX・Markdown の6種類です。料金は年払い換算で Lite が月あたりUS$9から。無料プランは結果を確認するプレビュー中心で、生成は各ファイルの先頭15分まで、字幕・文字起こしの書き出しは有料プランで解放されます。
AIツールが外注と違うのは、結果が数分〜数十分で返ってくること、そして自分で誤りをレビュー・修正する前提であることです。話者が重なる場面や専門用語、雑音の多い録音では、AIの結果にも修正が必要になります。「安く速いが、仕上げは自分」——これがAIツールの立ち位置です。

外注とAIツール、どちらを選ぶ?
料金だけでは決まりません。**「正確さの要求」「分量と頻度」「編集にかけられる時間」**の3点で振り分けると、迷いが減ります。
外注が向くケース
- 一字一句の正確さが要る。 裁判・行政の記録、医療、学術インタビューの逐字稿など、誤りが許されない一次資料。
- 自分で修正する時間がない。 納品物をそのまま使いたい。
- 分量が少なく、頻度も低い。 年に数回、1本だけ、といった単発案件。1本1万円台なら、AIツールを契約・習熟するより外注が手軽なこともあります。
- 仕上げのレベルを指定したい。 整文・話者名入り・タイムコード付きなど、要件を明記して任せたい。
AIツールが向くケース
- 継続的・大量に扱う。 毎週の会議、複数のインタビュー、動画の字幕づくりなど。月額定額なら分量が増えるほど得。
- 速さが要る。 数日待てない。数分〜数十分で下書きが欲しい。
- 自分でレビュー・編集できる。 AIの下書きを整える前提で使える。
- 要約・字幕・多言語まで一気に欲しい。 文字起こしだけでなく、議事録や翻訳字幕まで同じツールで作りたい。
判断に迷ったら、**「この音源を、これから何回くらい・どのくらいの量、扱うか」**を基準にしてください。単発で正確さ最優先なら外注、繰り返し使うなら月額のAIツール、という切り分けが実務的です。実際には、ふだんはAIツールで下書きを作り、証拠性が要る重要な音源だけ外注する——という併用がいちばんコスパの良い運用になることも多いです。
Subanana で文字起こしする手順
AIツール側を試したい場合の、Subanana での基本的な流れです。
- ブラウザで Subanana を開き、録音ファイル(音声・動画)をアップロードするか、YouTube・Instagram・Facebook の公開URLを貼り付けます。
- ソース言語と、必要なら翻訳先の言語を指定します。会議に英語や中国語が混ざる音源もそのまま扱えます。
- 文字起こしが生成されたら、要約(議事録)モードで会議のまとめを作成できます。要約に使うAIモデルは選べます。
- 仕上がりをエディタで確認・修正し、SRT・VTT・TXT・DOCX・XLSX・Markdown のいずれかで書き出します。
まず手元の短い音源を無料枠で試し、精度と使い勝手を確かめてから本番に使うのが確実です。
よくある質問
文字起こしの単価は1分いくらですか?
外注(テープ起こし業者)の場合、日本語で1分あたり100〜300円が一般的な相場です。最安クラスで1分120円、標準的な業者で190〜210円、専門性の高いサービスで300円前後。仕上げのレベル(素起こし・ケバ取り・整文)、分野の専門性、納期で単価は変わります。月額のAI文字起こしツールを使う場合は「1分いくら」ではなく定額なので、扱う分量が多いほど1分あたりのコストは下がります。
文字起こしさんの料金はいくらですか?
文字起こしさんは無料枠(無料登録で毎日10分まで)に加え、有料は Basic 月1,100円で月24時間分、Value 月2,200円で60時間分、Premium 月3,300円で120時間分です(年払いはそれぞれ1万1,000円・2万2,000円・3万3,000円)。最低契約期間はありません。
外注とAIツールでは、どちらが安いですか?
単発で分量が少なければ外注、継続的・大量ならAIツールが安くなるのが一般的です。60分の音源を1回外注すると平均1万3,000円ほど。対して月額型のAIツールは、同程度の料金で月に何時間分も処理できます。ただしAIツールは自分でレビュー・修正する前提なので、「編集の手間まで含めた総コスト」で考えるのがおすすめです。
外注に依頼するとき、注意すべき点は?
見積もりが分単価か文字単価か(文字数方式は「1文字1円」が目安)、仕上げのレベル(素起こし/ケバ取り/整文)、話者名やタイムコードの要否、専門分野の追加料金、納期と特急料金、そして**録音データの取り扱い(秘密保持)**を事前に確認しておくと、想定外の追加費用やイメージ違いを防げます。
なお、会議やインタビューで話者ごとに分けたい場合は話者分離できる文字起こしの選び方、ChatGPTで文字起こしがうまくいかない場合はその理由と解決策もあわせて参考にしてください。
まとめ
文字起こしの外注は、日本語で1分100〜300円、60分で平均1万3,000円、納期2〜3日が相場です。一字一句の正確さが要る単発案件や、自分で編集する時間がない場合は、いまでも外注が手堅い選択です。一方、会議やインタビューを継続的に扱うなら、月額定額のAI文字起こしツールのほうが1分あたりのコストは大きく下がり、数分で下書きが手に入ります。「正確さ・分量・編集時間」で振り分け、重要な音源だけ外注、ふだんはAIツール——という併用も現実的です。まずは手元の音源で、外注の見積もりとAIツールの無料枠を両方試してから決めるのが確実です。