NottaとPLAUDはどっちを選ぶ?料金・録音方式・向き不向きを公開情報で比較(2026年9月)

NottaとPLAUDはどっちを選ぶ?料金・録音方式・向き不向きを公開情報で比較(2026年9月)

NottaとPLAUDの一番の違いは、始め方です。Nottaはソフトだけで使い始められます。PLAUDは専用レコーダーを買うところから始まります。

この記事はNottaとPLAUDの公開ページにある料金と仕様を、2026年8月18日時点で突き合わせたものです(2026年9月10日に内容の変更がないか再確認済み)。録音して精度を確かめたものではありません。精度が気になる方は、それぞれの無料枠でご自身の音声を試してください。

私は Subanana という文字起こしサービスを運営しています。ですから Notta や PLAUD が向いている場面では、はっきりそう書きます。Subanana が向かない場面も同じように書きます。

NottaとPLAUDの比較(2026年8月)

先に結論:3つの分かれ道

  • 会議室や外出先で、PCもスマホも開かずに録音を始めたい → 専用レコーダー(Notta Memo か Plaud Note)
  • すでにPCやスマホで会議をしている、録音ファイルが手元にある → Notta のソフト単体で足ります。本体代は不要です
  • 音声や動画から字幕ファイルや多言語の成果物を作りたい → どちらのレコーダーも用途が違います

1年目にいくらかかるか

構成本体年額プラン1年目合計文字起こし枠
Notta フリー(ソフトのみ)不要¥0¥0120分/月・1回3分まで
Notta プレミアム(ソフトのみ)不要¥14,220¥14,2201800分/月・1回5時間まで
Notta Memo + スタータープラン¥23,500¥0¥23,500月間300分・連続5時間録音
Notta Memo + プレミアム¥23,500¥14,220¥37,7201800分/月
Plaud Note + スタータープラン¥27,500¥0¥27,500毎月300分
Plaud Note + 年間プロプラン¥27,500¥16,800¥44,3001200分/月
Plaud Note + 年間無制限プラン¥27,500¥40,000¥67,500無制限(但し書きあり)

ソフト単体のNottaプレミアムは1年目¥14,220で、文字起こし枠は表の中で最も大きい部類の1800分/月です。ハードウェアを含む構成はどれも初期費用がかかり、年間無制限プラン以外は枠もプレミアムより小さくなります。本体価格が買っているのは容量ではなく、録音の入口です。

国内の議事録ソフトにはRimo Voiceもあり、料金の考え方が違います。詳しくはRimo Voiceの料金にまとめています。

録音の入口で選ぶ:Notta・Notta Memo・Plaud Note・Subanana の比較表

Nottaの料金プラン(2026年8月18日時点)

プラン価格(年額一括払い、税込)文字起こし時間連続録音時間ファイルインポートAI要約単語登録
フリー¥0120分/月3分50個/月10回/月3単語
プレミアム¥1,185 円/月(総額 ¥14,220)1800分/月5時間100個/月100回/月200単語
ビジネス¥2,508 円/月(総額 ¥30,096)無制限5時間200個/月200回/月1,000単語
エンタープライズ要相談カスタマイズ可能5時間無制限無制限無制限

フリープランはクレジットカードの登録が不要です。ただし制約は3つあります。文字起こし時間が120分/月であること、1回につき3分まで文字起こし可能であること、そして文字起こしデータのダウンロードがプレミアム以上の機能として案内されていることです。3つ目は見落としやすいので、無料で試す段階で書き出しまで確かめたい方は覚えておいてください。

翻訳はアドオンとして別に購入します。ページには「アドオン機能はプレミアム以上のプランでのみ購入可能です。」とあります。1か国語リアルタイム翻訳は年額一括払いで¥858 円/月(総額 ¥10,296円)、2か国語文字起こし・翻訳は¥1,320 円/月(総額 ¥15,840円)です。翻訳を日常的に使うなら、この分を本体価格に足して考えてください。

なお、上の価格は12ヶ月分一括払いの年額プランです。月額払いの価格はページのトグルを開かないと表示されないため、この記事では年額のみを扱います。原典はNottaの料金ページ(2026年8月18日確認、2026年9月10日再確認・変更なし)です。

PLAUDの料金と本体価格

製品・プラン価格
Plaud Note¥27,500
Plaud Note Pro¥30,800
Plaud NotePin¥27,500
Plaud NotePin S¥28,600
Plaud AI アプリ年間プロプラン(1200分/月)¥16,800
Plaud AI アプリ年間無制限プラン¥40,000
Plaud AI文字起こしパッケージ(600分)¥2,000
Plaud AI文字起こしパッケージ(3000分)¥10,000
Plaud AI文字起こしパッケージ(6000分)¥15,000

プランのページには「※Plaudデバイスは別売り」と明記されています。つまりプラン料金に本体は含まれません。Plaud Note ¥27,500 と年間プロプラン ¥16,800 を足すと¥44,300で、公式ストアのセット価格と一致します。ここは計算が合うので安心して見積もれます。

無料のスタータープランは、Plaud製のAIボイスレコーダーに付属する枠として案内されています。文言は「Plaud製の全てのAIボイスレコーダーには、毎月300分の文字起こしできるスタータープラン(無料)がはじめから付属しています。」です。毎月300分では足りないときは、文字起こしパッケージを買い足す方法もあります。600分で¥2,000、6000分で¥15,000です。原典はPLAUDの公式サイトです。

ハードウェアの中身:Notta Memo と Plaud Note

項目Notta MemoPlaud Note
価格(税込)¥23,500¥27,500
1回の連続録音約30時間最大30時間
待機約28日60日間
内蔵ストレージ32GB(約144時間分)64GB
重量28g30g
厚さ3.5mm2.99mm
マイクMEMSマイク x4 + 骨伝導マイク x1MEMSマイク x2 + VPUマイク x1
推奨録音距離3メートル以内3メートル以内
同期Bluetooth & Wi-Fi(Type-Cモデルは有線も)Bluetooth(BLE 5.2)・Wi-Fi(2.4GHz)
本体購入で付く無料枠月間300分毎月300分

Plaud Noteはストレージと待機時間で上回ります。内蔵64GB、スタンバイ60日間です。Notta Memoは32GB、待機約28日で、価格は¥23,500とPlaud Noteの¥27,500より低く設定されています。連続録音はどちらも30時間前後、重量とサイズもほぼ同じなので、持ち歩きの体感で差がつくところではありません。

見落とされやすいのが、本体購入で自動適用されるスタータープランです。文言は「さらにNottaアカウント連携でスタータープランを自動適用。(月間300分のAI文字起こし/連続5時間録音可能/月100ファイルアップロード/月100回のAI要約)」です。Web版のフリープラン(120分/月、1回につき3分まで)より枠が広く、連続録音の上限も5時間に伸びます。本体を買うと、無料アカウントの性格そのものが変わるということです。

Type-C充電モデルは¥25,500で、スマホを介さずPCへ直接接続できます。Bluetooth/Wi-Fi/Type-C有線接続に対応した3WAY同期設計で、最大58言語に対応、主要23言語では2か国語同時のリアルタイム文字起こし・翻訳ができます。仕様の原典はNotta Memoの製品ページです。

「無制限」と書いてあるプランの実際の上限

無制限という表記は両社に出てきます。ただし、どちらも同じページに上限の但し書きが並んでいます。

Nottaのビジネスプランは文字起こし時間が無制限です。一方で同じ比較表の中に、連続録音時間は5時間、ファイルインポートは200個/月(1アカウントあたり)と書かれています。分数の総量に上限がないだけで、1本の長さと持ち込める本数には上限があります。

PLAUDの年間無制限プランも無制限をうたいます。同じページの但し書きはこうです。「本サービスは通常の利用範囲において無制限にご利用いただけますが、サービスの安定提供および他のお客様への影響を防ぐため、著しく過度な利用が確認された場合には、利用制限を行う場合があります。」

無制限は分数の上限がないという意味であって、1本の録音がいくらでも長くていいという意味ではありません。丸一日の講演を1ファイルで扱いたい場合は、総量ではなく連続録音時間のほうを先に確認してください。

話者分離・対応言語・翻訳

PLAUDは112言語対応のAI文字起こしを掲げ、発言者ラベルとカスタム用語に対応しています。要約テンプレートは10,000種類以上、マインドマップ生成もあります。データ面ではISO 27001、ISO 27701、SOC 2 Type II、HIPAA、GDPR、およびEN 18031準拠を掲げています。

Nottaは話者識別をフリープランから提供します。Notta Memoは最大58言語に対応し、主要23言語では2か国語同時のリアルタイム文字起こし・翻訳ができます。ソフト側の翻訳はアドオン購入になる点は前述のとおりです。

どちらの文字起こしが正確かは、ここでは書きません。両社が挙げる数字はいずれも自社の公開ページによるもので、独立した第三者機関によるベンチマークではないからです。判断するなら、同じ音源を両方の無料枠に通すのが早いです。話者分離そのものの仕組みと、精度を上げるための録音のコツは話者分離のしくみと精度を上げるコツにまとめています。

そもそも専用レコーダーは必要ですか

検索上位に出てくる比較記事の多くは「どちらの機械を買うか」から始まります。しかし多くの読者は、まだ機械が必要かどうかを決めていません。ここを先に決めたほうが、比較はずっと速く終わります。

専用レコーダーが効くのは、ノートPCを開けない場面です。対面の商談、診察室、現場の打ち合わせ、通話録音、丸一日の講義や取材。ネットが不安定な場所も含みます。20時間から30時間のバッテリーと、32GBから64GBのローカル保存が意味を持つのはこういう場面です。

逆に、録音がすでにZoomやTeamsやGoogle Meetの中で完結している人、手元にmp3やmp4のファイルがある人、YouTubeやInstagramの公開URLから起こしたい人にとって、本体は増える手順でしかありません。すでにICレコーダーをお持ちなら、その録音をそのまま流し込む道もあります。手順はボイスレコーダーの録音を文字起こしする方法にまとめています。

この場合の選択肢は、ブラウザで完結するAI議事録ツールです。私が運営するSubananaもその一つです。動画(.mp4/.mov/.m4v/.webm/.mkv/.mpeg)と音声(.mp3/.m4a/.wav/.ogg/.aac/.flac/.opus)のアップロードに加えて、YouTube・Instagram・Facebookの公開URLをそのまま読み込めます。1ファイルあたり30 GB / 8 時間まで、全プラン共通です。書き出しはSRT・VTT・TXT・DOCX・XLSX・Markdownと、6形式すべてを含むZIP。原文と訳文を1つのSRTに上下で収める対訳SRTと、字幕を焼き込んだ動画の書き出し(単言語・対訳の両方)もあります。字幕モードは1回のジョブで複数の翻訳先言語を作れます。逐語稿モードと会議モードは翻訳先1言語です。話者分離があり、対応言語は95以上です。

料金はSubananaの料金ページの表示どおりです。年払いだと無料のほか、Liteが月あたり $9(総額 $108)、Proが月あたり $18(総額 $216)、Maxが月あたり $50(総額 $600)です。文字起こし枠はLiteが60分/月、Proが180分/月、Maxが600分/月です。無料プランは各ファイルの最初の15分をプレビューでき、月3ファイルまでです。字幕や逐語稿のファイル書き出しはできず、書き出せるのは透かし入りの動画のみです。

すでにPlaud Noteを検討していて、いったん本体なしの道も見ておきたい方はPLAUD Note の代わりになるツールも判断材料になります。

それぞれが向かない人

Nottaのソフト単体は、PCやスマホのマイク、あるいは手元のファイルを起点にします。だから、機器を何も開かずにその場で録音を始めたい人には合いません。その場合はNotta MemoかPlaud Noteのような本体が要ります。

PLAUDは本体が起点です。持ち歩く物を増やしたくない人、初期費用をかけずにまず試したい人には向きません。無料のスタータープランも、本体に付属する枠として案内されています。

Subananaが向かない場面もはっきりあります。日本語の会議の分数あたりの単価だけで選ぶなら、Nottaプレミアムのほうが安いです。1年¥14,220で1800分/月使えるのに対して、Subanana Proは年 $216 で180分/月です。ここは勝負になりません。ハードウェアも用意していないので、PCもスマホも開かずに録音を始めることはできません。対応言語の公表値もPLAUDの112言語のほうが多いです。Subanana は CRM や Zapier のような外部サービスへの書き出し連携も提供していません。どのプランにも無制限の枠はなく、分数は必ず有限です。

NottaとSubananaを機能面で細かく比べたい方はSubananaとNottaの比較をご覧ください。

よくある質問

NottaとPlaudの文字起こしの比較は?

Nottaはソフトウェアと Notta Memo という本体の両方を用意していて、ソフト単体でも文字起こしを始められます。PLAUDはPlaud NoteやPlaud NotePinといった本体を軸にした構成で、プランは本体に付属する枠として案内されています。料金で見ると、Nottaのプレミアムは1年¥14,220で1800分/月という大きな枠を持ちます。PLAUDは本体代が加わるぶん1年目の総額が上がります。言語カバレッジの公表値は112言語対応のPLAUDのほうが広いです。どちらが優れているかではなく、録音の起点をどこに置きたいかで選ぶツールが変わります。

Nottaの精度が悪いのはなぜですか?

文字起こしの精度が揺れる原因は、ツールそのものよりも録音条件にあることが多いです。マイクと話者の距離、複数人の同時発話、空調やカフェの環境音、専門用語や固有名詞、そして録音機器そのものの品質。この5つが主な要因です。Nottaには単語登録があり、フリープランで3単語、プレミアムで200単語、ビジネスで1,000単語まで登録できます。社名や人名を先に登録しておくと、聞き間違いは減らしやすくなります。録音位置を話者に近づけるのも効きます。どのツールが正確かは、この記事の範囲では断定しません。

Plaud Noteはいらないですか?

必要かどうかは録音の起点で決まります。対面の商談や診察、現場の打ち合わせ、通話録音のように、PCを開けない場面が多い人にはPlaud Noteが効きます。連続録音最大30時間と、音声のローカル保存用の64GBストレージがあり、通話録音と対面録音の2つのモードを切り替えられます。一方、会議がZoomやTeamsで完結している人や、手元に音声・動画ファイルがある人にとっては、追加の手順が増えるだけです。この場合はソフト単体のほうが手数が少なく済みます。

Plaud Notepinのデメリットは?

Plaud NotePinはPlaud Noteと比べて、いくつかの数字で見劣りします。連続録音は20時間でNoteの30時間より短く、待機も40日間でNoteの60日間より短いです。本体価格は¥27,500とPlaud Noteと同額なので、バッテリーと待機時間だけで見るとNoteのほうが得です。一方で16.6gという軽さと、ネックレス・リストバンド・クリップ・ピンという装着方法の多さはNotePinならではの利点です。一日中つけっぱなしにする使い方なら、こちらのほうが現実的です。

まとめ

迷ったら、まず録音の起点で考えてください。PCもスマホも開かずにその場で録音を始めたいなら、Notta MemoかPlaud Noteのような専用レコーダーが要ります。ここは本体を買う価値があります。

すでにPCやスマホで会議をしていて、手元に録音ファイルがあるなら本体は不要です。Nottaのソフト単体か、Subananaのようなブラウザで完結するツールで足ります。

料金だけで並べると、ソフト単体のNottaプレミアムが1年¥14,220で1800分/月と、分数あたりでは頭ひとつ抜けています。ハードウェアを含む構成は初期費用がかさみ、年間無制限プラン以外は枠も小さくなります。それでも本体を選ぶ理由があるとすれば、それは分数ではなく、録音できる場面の広さです。

字幕ファイルや対訳SRT、焼き込み動画まで必要なら、そもそも比較する相手が変わります。手元のファイルや公開URLから作る前提で選んでください。