「スマート書記」改めOtolioの代替ツールを比較(2026年9月):料金・セキュリティ・多言語対応で選ぶ議事録AI

「スマート書記」改めOtolioの代替ツールを比較(2026年9月):料金・セキュリティ・多言語対応で選ぶ議事録AI

「スマート書記」で検索してこのページに来た人の多くは、すでにご存じかもしれませんが、2025年12月、このサービスは「Otolio(オトリオ)」に名前を変えました。運営はエピックベース株式会社のままですが、位置づけは「議事録ツール」から「会議音声を活用したAIエージェント」へと広がっています。

名前が変わったこの機会に、ほかの選択肢も並べて比べてみます。この記事では、Otolio(旧スマート書記)が実際どんな製品なのかを整理したうえで、同じ「AIによる会議の文字起こし・議事録作成」という土俵で比較されることが多い3つのツール(Notta、Rimo Voice、LINE WORKS AiNote)と、Subananaを並べます。

比較の前提

すべて各社の公式サイト(料金ページ・セキュリティページ・FAQ)に2026年9月時点で掲載されている情報をもとにしています。価格は変更されることがあるため、契約前に必ず公式ページで最新情報を確認してください。「精度が一番高い」といった数値化しにくい主観評価は書かず、料金体系・対応言語・セキュリティ認証・連携ツールという、公開情報で検証できる軸だけを比較します。

Otolio(旧スマート書記)とは何か

Otolioは、会議の録音・文字起こし・議事録作成に加えて、CRMなど社内データも組み合わせて商談準備やタスク整理まで自動化する「AIエージェント」です。目的別に「議事録エージェント」と「セールスエージェント」の2つが用意されています。

料金は公開の月額表がなく、初期費用+「AIクレジット」という利用量課金の組み合わせで、個別見積もりです。公式サイトが明言している特徴は「人数課金ではない」という点で、アカウントを全社員に配っても、消費するAIクレジットの量が変わらなければ料金は上がらない仕組みです。14日間、全機能を使えるトライアルがあります。

セキュリティ面では、ISO27001認証・AES256暗号化・WAF導入を掲げ、大手企業や自治体での導入実績があるとしています。連携先はZoom、Microsoft Teams、Google Meet、Salesforce、Google Workspace、Outlook、Garoon、kintoneなど。データは東京リージョンを基本に国内のデータセンターで保管されると案内されています。

見積もり前提の料金と、CRM連携込みの「エージェント」という設計から、Otolioは個人や小規模チームがまず試す製品というより、商談・社内会議・1on1まで含めた業務フロー全体をまとめて任せたい企業向けの製品だと読み取れます。

Notta

Nottaは個人からチームまで幅広く使われている文字起こし・AI要約ツールです。Web版・アプリ・デスクトップ版・Chrome拡張機能に加え、オフラインでも録音できる専用ハードウェア「Notta Memo」も展開しています。

料金は4段階の公開プランです(年払い時の月額換算、税込)。

  • フリー:¥0/月、文字起こし時間120分/月、1アカウントのみ
  • プレミアム:¥1,185/月(年払い、通常価格から40%オフの表示)、文字起こし時間1,800分/月
  • ビジネス:¥2,508/月(同条件)、文字起こし時間は無制限、Web会議の録画・CRMやZapier連携が追加
  • エンタープライズ:要問い合わせ、アカウント数・文字起こし時間ともカスタマイズ

対応言語は58言語と数字で明記されています。セキュリティはSOC2・ISO27001・GDPR準拠を掲げています。

Rimo Voice

Rimo Voiceは日本語の議事録精度を前面に出しつつ、60以上の言語にも対応する国内発の議事録AIです。デジタル庁の「デジタルマーケットプレイス(DMP)」に掲載されており、行政機関・地方公共団体がこのDMP経由で調達できます。4社のうち公式サイトでDMP掲載を明記しているのはRimo Voiceだけです。

料金はWebから申し込める米ドル建ての月額プランです(2026年9月時点、リリース限定50%オフの表示価格)。

  • Solo:$9/月〜(通常$18)、1アカウントのみ、文字起こし時間は無制限、Rimo AIクレジット100
  • Business:$15/月〜(通常$30、アカウント単位)、1,000クレジットから(アカウント数×200)、チーム管理機能付き

セキュリティはISO27001・ISO27017の認証を取得済みで、データは国内保管、AI学習には利用しないと明記されています。連携先はMicrosoft Teams、Zoom、Google Meet、Webex、Salesforce、Microsoft Dynamicsなど。

LINE WORKS AiNote

LINE WORKS AiNoteは、LINE WORKS株式会社が提供する法人向け議事録ツールです。前身の「CLOVA Noteβ」が個人向けに100万人規模の登録実績を持ち、その法人版という位置づけです。

法人向け有料プランは3段階(ほかにフリープランあり)で、年額契約時の月額(税抜)が明示されています。

  • チーム:¥19,800/月(月間契約は¥22,000/月)、共有文字起こし時間6,000分/月
  • ビジネス:¥54,000/月(月間契約は¥60,000/月)、共有文字起こし時間18,000分/月
  • エンタープライズ:¥162,000/月(月間契約は¥180,000/月)、共有文字起こし時間60,000分/月

いずれのプランも利用人数は無制限で、料金は共有の文字起こし時間枠で決まる仕組みです。話者分離技術は国際コンペティション「DIHARD3」で世界3位という実績を公式に掲げています。一方で、対応言語は日本語・英語・中国語・韓国語の4言語で、複数言語が入り混じる会議への対応は公式情報からは確認できません。セキュリティはISO27001/27017/27018/27701とSOC2/SOC3を取得済みです。

Subananaという選択肢

SubananaはOtolio・Notta・Rimo Voice・LINE WORKS AiNoteと同じく、会議の録音・文字起こし・要約を自動化するツールですが、得意分野が少し違います。95以上の言語に対応し、海外拠点や多言語チームが参加する会議の文字起こし・要約に加え、イベントや対面の会議向けのリアルタイム字幕・翻訳(マイク入力、Maxプラン)も同じ製品で使える点が軸です。複数言語が混ざる会議は有料プランの多言語モード(利用時間の消費1.5倍)で対応します。議事録 AIツールとして、そのまま使えます。

議事録では要約に加えて決定事項・アクションアイテムをタイムスタンプ付きで抽出します。字幕用途ではSRT・VTT・TXT・DOCX・XLSX・Markdown・FCPXMLでの書き出し、バイリンガル字幕、字幕の焼き込み動画にも対応しています。会議編集画面・字幕編集画面のAIチャットでは、複数の主要LLMから使うモデルを選べます。

料金はFree・Lite・Pro・Maxのセルフサーブプラン(Enterpriseは個別見積もり)で、プランごとに月または年単位の文字起こし時間の枠が決まっています。使わなかった分は翌期に繰り越されません。データの保管先はAWSシンガポールです。国内保管が調達要件になっている組織や、DMP経由で調達したい行政機関には、Otolio・Rimo Voice・LINE WORKS AiNoteのほうが合います。

比較表

スマート書記(Otolio)代替ツール比較:料金体系・対応言語・官公庁調達の比較表

Otolio(旧スマート書記)NottaRimo VoiceLINE WORKS AiNoteSubanana
主な対象大手企業・自治体の会議業務全体個人〜チームの文字起こし日本語精度+官公庁調達LINE WORKSユーザー企業多言語会議・海外拠点
料金体系初期費用+AIクレジット(要問い合わせ、人数無制限)月額¥1,185〜(個人)、¥2,508〜(チーム、文字起こし無制限)$9/月〜(Solo)、$15/月〜(Business)¥19,800/月〜(人数無制限、共有時間枠)文字起こし時間枠つきの定額プラン(Free〜Max)
対応言語日英中韓越仏西独(公式アップデート告知、2024年9月時点)58言語60以上の言語日/英/中/韓の4言語95以上の言語
セキュリティ認証ISO27001SOC2、ISO27001、GDPRISO27001、ISO27017ISO27001/27017/27018/27701、SOC2/SOC3第三者認証は未取得(SOC 2レポート取得準備中と公開)、AES-256暗号化
政府・自治体調達自治体での利用実績を掲載記載なしデジタル庁DMP掲載記載なし記載なし
主要連携Zoom, Teams, Meet, Salesforce, kintone等Zoom, Slack, Notion, Salesforce等Teams, Zoom, Meet, Webex, Salesforce等Zoom, Teams, Webex, MeetMeet・Teams(録音ボット)、Zoom(Chrome拡張で録音)
データ保管国内(東京リージョン)記載なし国内記載なしAWSシンガポール

どれを選ぶか

  • 社内の商談・会議業務をまるごと自動化したい大企業・自治体 → Otolio。人数課金でない料金体系と、CRM連携を含めた業務フロー自動化が軸。
  • まず無料で試したい個人、小規模チーム → Notta。無料プランと、58言語対応の広さが分かりやすい。
  • 官公庁調達ルートで導入したい、日本語精度を優先したい → Rimo Voice。デジタル庁DMP掲載と国内発の日本語チューニングが強み。
  • すでにLINE WORKSを全社導入していて、人数を気にせず使いたい → LINE WORKS AiNote。ただし対応言語は4言語止まりなので、多言語会議には向かない。
  • 海外拠点・多言語チームとの会議が多く、対面の会議やイベントでリアルタイム字幕・翻訳も使いたい → Subanana。95以上の言語とAIモデル選択に対応。

よくある質問

議事録アプリで人気なのは? 用途によって変わります。個人利用ならNottaのような無料プランのある文字起こしアプリ、企業の会議業務全体を任せたいならOtolioのようなAIエージェント型、官公庁調達ならRimo Voiceのように政府調達リストに掲載されているツールが選ばれやすい傾向があります。

議事録がうまい人の特徴は? 決定事項とネクストアクションを分けて記録し、発言をそのまま書き写すのではなく要点を整理して残す点が共通しています。AI議事録ツールはこの「要点整理」の部分を自動化するために使われており、話者分離や自動要約の精度がツール選びの決め手になります。

議事録作成にオススメのAIツールは? 1つに絞るより、自社の条件で絞り込むのが確実です。人数課金でない料金体系を優先するならOtolioやLINE WORKS AiNote、無料プランから試したいならNotta、官公庁調達ならRimo Voice、海外拠点との多言語会議が中心ならSubananaが候補になります。

スマート書記とは何ですか? エピックベース株式会社が提供していたAI議事録ツールで、2025年12月に「Otolio(オトリオ)」へサービス名が変更されました。会議の文字起こし・議事録作成に加え、CRMなど社内データと組み合わせて商談準備やタスク整理まで自動化する「AIエージェント」として展開されています。


会議に多言語のメンバーが参加する、あるいは海外拠点とのやり取りが多いなら、まず議事録 AIツールでご自身の会議の録音で試してみてください。