Trintは日本語の文字起こしに対応してる?料金・エディタ機能を確認(2026)

Trintは日本語の文字起こしに対応してる?料金・エディタ機能を確認(2026)

結論から言うと、Trint(トリント)は日本語の文字起こし・翻訳に対応している。Trint公式ヘルプセンターの言語一覧に「Japanese」が明記されており、文字起こし対応言語(40以上)・翻訳対応言語(50以上)の両方に含まれている。一方で、Trintの公式サイトには日本語版ページが存在せず、料金もJPY建てでは公開されていない。もともと報道・メディア制作向けに作られたツールで、日本語の会議メモや議事録を目的に選ぶツールとしては、想定ユーザー層がやや異なる。

この記事では、Trint公式サイト・ヘルプセンターで確認できた事実だけをもとに、対応言語・料金プラン・エディタ機能を整理する。そのうえで、日本語の会議を文字起こしする目的なら実際にどのツールが向いているか、Notta・Rimo Voice・Subananaを含めて比較する。各ツールの数字はすべて公式サイトの記載を出典として明示する。

Trintとは何か

Trintは2014年創業のイギリス(ロンドン)発のAI文字起こしプラットフォームで、報道機関・スポーツメディア・映像制作・教育・ポッドキャスト・法律事務所・金融機関向けを主な対象にしている。公式サイトのトップページでも「Trint for Newsrooms」「Trint for Sport Media」「Trint for Law Firms」といった業種別ページが並び、POLITICOやAFP、サンフランシスコ・クロニクルなど報道機関の導入事例が紹介されている。つまりTrintは、一般的な会議メモアプリというより、放送・報道の現場で「録音から記事・字幕までを高速に仕上げる」ためのツールとして設計されている。

音声認識の技術面については、公式サイト(trint.com/technology)が「with up to 99% accuracy」(最大99%の精度)とうたっている。これはTrint自身の発表値であり、第三者機関によるベンチマークではない点は留意したい。

日本語の文字起こし・翻訳には対応している(ただし日本語版サイトはない)

Trint公式ヘルプセンターの「What languages does Trint support?」という記事には、文字起こし対応言語のA〜Lのグループに「Japanese」が明記されている。翻訳対応言語(50以上)の一覧にも同様に「Japanese」が含まれる。特定の言語について精度が低い、ベータ版であるといった注記は、この記事内には見当たらなかった。

一方で、Trintの公式サイトのhreflang(多言語対応タグ)を確認すると、設定されているのはドイツ語・英語・スペイン語・フランス語の4言語とx-defaultのみで、日本語版は存在しない。言い換えると、Trintの音声認識エンジンは日本語を扱えるが、日本の市場向けにローカライズされたサイトや案内は用意されていない。日本語で使い方を調べたいユーザーにとっては、サポート記事も含めてすべて英語で読むことになる。

料金プランと7日間無料トライアル

Trintの料金ページ(app.trint.com/plans)はJavaScriptで描画されるアプリで、金額をそのまま取得することはできなかった。公式ヘルプセンターの記載から確認できたのは、プラン体系が「Starter」「Advanced」「Enterprise」の3段階に分かれていることと、無料トライアルの内容だ。正確な現在の料金は変動する可能性があるため、この記事では金額を推測で書かず、Trint公式の料金ページを直接確認することをすすめる(2026年9月21日時点、静的な価格表は非公開)。

7日間の無料トライアルでは、新規登録者に「Advanced」プランの機能が一時的に開放される。ヘルプセンターの案内によると、トライアル中は次のことができる。

  • 音声・動画ファイルを3件までアップロードし、最初の5分間分を文字起こし
  • テキストドキュメントのように編集・検索・共有
  • 最大15人のチームで同時編集
  • 50以上の言語への翻訳、字幕の追加、エクスポート

正式にプランを契約すればファイル全体が文字起こしされる。アップロード数の上限がなくなるのはAdvancedとEnterpriseの2プランで、Starterは対象外だ。トライアルは8日目に自動的に終了し、契約しない限り課金はされない。

エディタ機能とエクスポート形式

Trintのエディタは、文字起こし結果をテキストドキュメントのように編集できる作りで、チームメンバーとの同時編集・ハイライト・検索・コメントに対応する。ライブ配信の文字起こし(Trint Live)にも対応しており、インタビューや記者会見をリアルタイムで文字にして共有できる。

エクスポート形式は用途別に分かれている。

  • テキスト:Word(.docx)、CSV
  • 字幕:SubRip(.srt)、VTT(.vtt)、Spruce STL(.stl)、Avid DS(.txt)
  • 動画編集:EDL(.edl)、Premiere/Audition/Final Cut Pro 7用のProject(.xml)
  • 音声:m4a

なお、Interactive Transcript(.html)形式は2026年に提供終了となっている(公式ヘルプセンターの「Export formats」記事に「08.06.2026」以降は利用不可と明記。日付表記が日・月どちらの順かは明示されていない)。長く使っているユーザーは、この形式に依存したワークフローがあれば見直しが必要になる。

連携先はZoom(クラウド録画をワンクリックで取り込み)、Google Drive、Dropbox、OneDrive、Box、Zapierに加え、AP ENPSやOctopus、Mimir、Sagaといった報道・放送業界向けシステムまで幅広い。セキュリティ面ではISO 27001とCyber Essentials認証を取得し、データの保存先をEUかUSから選べるとしている(日本を含むアジアのデータ保存先は案内されていない)。

日本語の会議・音声を文字起こしするなら、実際に向いているのはどれか

Trint自体は日本語のテキストを扱えるが、日本語のUIやサポート、料金案内がない。会議の議事録や商談メモを日本語で扱いたい場合、次のようなツールの方が使い勝手で候補になりやすい。金額・言語数は各社公式サイトで2026年9月21日時点に確認したもの。

日本語の会議向け文字起こしツール比較:Trint・Notta・Rimo Voice・Subananaの日本語UI・想定ユーザー・無料枠・料金目安

サービス日本語対応想定ユーザー無料枠料金の目安
Trint○(文字起こし・翻訳とも対応。日本語版サイトなし)報道・メディア制作チーム7日間トライアルのみ(常設の無料プランなし)非公開(公式サイトで要確認)
Notta○(日本語UIあり、58言語対応)一般的な会議・商談のメモ月120分まで無料(1回の録音は3分まで)月額$8.17〜(年払い)
Rimo Voice◎(日本語の専門用語対応を明示)日本企業の経営会議・案件管理記載なし(公式サイトで要確認)月額$9〜(紹介価格、通常$18)
Subanana○(日本語UIあり、95以上の言語対応)個人〜チームの会議録・字幕作成1プロジェクトにつき15分、カード登録不要月額$9〜(年払い、年720分まで)

Rimo Voiceは日本語の専門用語認識を前面に押し出しているのが特徴で、自社サイトで「無制限の文字起こし時間」をうたっているが、これはRimo側の公表値であり第三者による検証情報ではない。無料トライアル自体は用意されているが、無料枠の具体的な条件は公式サイトに明記されていない。Nottaは会議プラットフォームとの連携(Zoom・Google Meet・Teams・Slack・Notionなど)が幅広く、月120分までなら無料で試せる。

Subanana の文字起こしツールは日本語UIを含む95以上の言語に対応し、無料プランはカード登録不要で1プロジェクトあたり15分まで試せる。有料プランは年間の文字起こし分数で区切られており(Lite:年720分、Pro:年2,160分、Max:年7,200分)、無料枠の区切り方は一長一短で、月に使える合計分数はNottaの月120分の方が多いが、1本あたりに文字起こしできる長さはSubananaの15分の方が長い(Nottaの無料プランは1回の録音が3分まで)。30分を超える音声をまとめて無料で試したい場合、どちらの無料プランでも一度には収まらない。

よくある質問

完全無料の文字起こしアプリはある?

常設の無料プランという意味では、Nottaが月120分まで無料で使える。Subananaもカード登録不要で1プロジェクト15分まで無料で、1本あたりの上限はNottaの1回3分より長い。ただし月に使える合計分数はNottaの120分の方が多い。Trintには常設の無料プランはなく、7日間の無料トライアルのみとなる。

無料で30分の文字起こしはできる?

Nottaの無料プラン(月120分、ただし1回の録音は3分まで)では30分の音声を一度に文字起こしできない。Subananaの無料プランも1プロジェクトにつき15分までなので、30分の音声を無料で処理したい場合はどちらも分割が必要になる。分割数が少ないのは1本15分まで扱えるSubananaの方だ。

Nottaの無料版で文字起こしはできる?

できる。Notta公式サイトによると、無料プランは月120分までだが、1回の録音は3分までに制限されている。

まとめ

Trintは日本語のテキストを扱える文字起こしツールだが、日本語版サイトや料金の公開はなく、もともと報道・メディア制作向けに設計されている。日本語の会議や商談を日常的に文字起こしするなら、日本語UIを持つNotta・Rimo Voice・Subananaのようなツールの方が、無料枠の分かりやすさや料金体系の面で扱いやすい。Otter.aiの日本語対応やWhisperでの文字起こし方法も、選択肢を広げたい場合の参考になる。


出典(Trintに関する事実の一次情報)