職業インタビューの質問は、基礎情報→仕事内容・キャリア→やりがい・大変さ→一日の流れ→アドバイスの5つの軸で組み立てると、話が自然に広がります。この記事では5つの軸に沿った質問例27個と番外編のユニークな質問3個(合計30個)を紹介します。さらに、インタビュー後に録音を文字に起こして記事や資料に整理する方法までまとめました。
| 質問の軸 | 目的 |
|---|---|
| 基礎情報 | 経歴と仕事内容の土台を把握する |
| 仕事内容・キャリア | 専門性と成果を具体的に引き出す |
| やりがい・大変さ | 感情や本音を引き出し、記事に深みを出す |
| 一日の流れ・働き方 | 読者が仕事の実際をイメージしやすくする |
| アドバイス | これから目指す読者への実用情報にする |

最初に使う質問5つ(迷ったらここから)
- 今のお仕事に就いたきっかけを教えてください。
- 一番専門性が求められるのはどんな場面ですか。
- この仕事のどんなところにやりがいを感じますか。
- 出勤してから退勤するまで、典型的な一日の流れを教えてください。
- この仕事を目指す人に、まず身につけてほしいスキルは何ですか。
時間が限られているときは、まずこの5つから始めてください。全30個の質問例は、このあと軸ごとに順番に紹介します。
職業インタビューを始める前に:録音の準備
質問リストがどれだけ良くても、録音が聞き取りにくければ文字起こしの精度は落ち、編集の手間も増えます。準備段階で押さえておきたいのは次の3点です。
- 静かな場所を選ぶ:カフェや廊下は雰囲気作りには良くても、環境音が多いと後で聞き返すときに聞き取りづらくなります。
- マイクと話者の距離を近づける:スマートフォンを相手との間に置く、あるいはピンマイクを使うだけでも音質は大きく変わります。
- 録音機器を事前にテストする:本番前に10秒ほど録音して、声量とノイズを確認しておくと安心です。
スマートフォンでの録音設定については スマホ録音を文字起こしする方法|失敗しにくい録音設定(2026) で具体的なコツをまとめています。ブラウザだけで完結させたい場合は、Subananaの画面からマイク録音をそのまま始めることもできます(無料プランでも利用できます)。
カテゴリ別|職業インタビューの質問例30選(聞き方のコツ付き)
1. 基礎情報を聞く質問
- 今のお仕事に就いたきっかけを教えてください。
- 普段どんな業務を担当していますか。
- この仕事に就くまでに、どんな進路を歩んできましたか。
- 今の会社・業界を選んだ理由は何ですか。
- この仕事に就いて何年目ですか。
2. 仕事内容・キャリアを深掘りする質問
- 一番専門性が求められるのはどんな場面ですか。
- これまでで一番達成感があった経験を教えてください。
- 今の役職に就くまでに、どんなスキルを身につけましたか。
- 他の仕事と比べて、この仕事ならではの特徴は何だと思いますか。
- チームの中でどんな役割を担っていますか。
- 今、特に力を入れて取り組んでいることは何ですか。
3. やりがい・大変さを聞く質問
- この仕事のどんなところにやりがいを感じますか。
- 逆に、大変だと感じる瞬間はどんな時ですか。
- 印象に残っている失敗と、そこから学んだことを教えてください。
- 精神的・体力的にきついと感じるのはどんな場面ですか。
- うまくいかなかった仕事を、どう立て直しましたか。
- この仕事を続けてきて、考え方が変わったことはありますか。
4. 一日の流れ・働き方を聞く質問
- 出勤してから退勤するまで、典型的な一日の流れを教えてください。
- 一日の中で一番集中力を使う時間帯はいつですか。
- 休憩や息抜きはどんなタイミングで取っていますか。
- 繁忙期と閑散期で働き方はどう変わりますか。
- リモートワークと出社、どちらの働き方が多いですか。
5. これから目指す人へのアドバイスを聞く質問
- この仕事を目指す人に、まず身につけてほしいスキルは何ですか。
- 学生時代にやっておいてよかったと思うことはありますか。
- この業界に入る前に知っておいた方がいいことはありますか。
- 未経験からこの仕事に挑戦する人に伝えたいことはありますか。
- 5年後、この仕事や業界はどう変わっていると思いますか。
番外編|印象に残るユニークな質問
- この仕事について、周りからよく誤解されることは何ですか。
- もし今の仕事を一言で表すなら、どんな言葉を選びますか。
- これまでで一番印象に残っているお客様・依頼のエピソードを教えてください。
全ての質問を順番通りに使う必要はありません。相手の答えに応じて深掘りの質問(「それはなぜですか」「具体的にはどんな場面でしたか」)を挟みながら進めると、台本通りではない自然な会話になります。
インタビューが終わったら:録音を文字起こしして整理する方法
質問例を用意して録音しても、そのあとの文字起こしと整理に時間がかかると記事や資料の完成が遅れます。私は音声・動画を自動で文字に起こす Subanana を運営していますが、職業インタビューのような一対一の会話では、次の流れで整理すると手戻りが少なくなります。
- 録音データをアップロードする:スマートフォンやICレコーダーで録音した音声ファイルをそのままアップロードします。ブラウザ上でマイク録音した場合も、アップロードしたファイルと同じようにひとつのプロジェクトとして処理されます。
- 逐語記録(Transcript)モードを選ぶ:句読点や段落分けは自動で整形されるため、話し言葉のままでも読みやすい原稿になります。話者を自動で分けてくれるので、インタビュアーと相手の発言を混同せずに済みます。
- 専門用語・固有名詞は用語集に登録する:会社名や業界特有の言葉は、聞き間違いや表記ゆれが起きやすい部分です。ワークスペース単位・プロジェクト単位で用語集に登録しておくと、以降の文字起こしで統一した表記になります。
- AIチャットで該当箇所を探す:「やりがいについて話している部分を教えて」のように編集画面のAIチャットに聞くと、長い逐語記録の中から該当箇所を探す手間が省けます。
- DOCXやTXTで書き出して原稿に整える:文字起こし結果はDOCX・TXT・XLSXなどの形式で書き出せるので、そのまま記事の下書きや社内資料のベースとして使えます。
なお、無料プランでは文字起こしの生成そのものを試せますが(1ファイルにつき先頭15分までのプレビュー)、文字起こしをDOCXやTXTとして書き出せるのは有料プランです。まずは自分の録音で精度を確かめてから、書き出しが必要になった時点でプランを検討してください。

インタビュー音声の文字起こしそのものについては、インタビュー 文字起こしツール で機能の詳細を確認できます。
半構造化インタビューとの違い
ここまでの質問例は、職業体験の記事や社員インタビュー、YouTube・ブログ企画など「相手の仕事について具体的なエピソードを引き出す」ことを目的にしています。一方、調査・論文のためにデータとして分析する目的でインタビューを設計する場合は、質問の立て方や記録の残し方がやや異なります。そちらの進め方は 半構造化インタビューとは?質問設計・記録・文字起こし・分析の進め方 で扱っているので、研究目的の方はあわせて参考にしてください。
よくある質問
職業に関する質問の例は?
「今の仕事を選んだきっかけ」「仕事内容・キャリア」「やりがいと大変なこと」「一日の流れ」「これから目指す人へのアドバイス」の5つの軸で聞くと、話の抜け漏れが少なくなります。具体的な質問例は上記の30選を参照してください。
インタビューする時の質問例は?
まず答えやすい基礎情報の質問から始め、相手が話しやすくなってきたら「なぜそう思ったのですか」「具体的にはどんな場面でしたか」と深掘りする質問を挟むと、台本通りではない自然な会話になります。
職業体験で聞きたい質問は?
学校の職業体験やインタビュー課題では、「一日の流れ」「仕事のやりがい・大変さ」「この仕事に就くまでの進路」の質問が特に使いやすく、レポートにまとめやすい回答が得られます。
社員インタビューでおもしろい質問は?
「周りからよく誤解されること」「今の仕事を一言で表すなら」「一番印象に残っているエピソード」のような、定型的な質問から少し外れた問いを1〜2個混ぜると、社内報や採用ページで読まれやすいインタビューになります。
質問例を準備しておけば、インタビュー本番では相手の話に集中できます。録音した音声の整理に時間を取られたくない場合は、Subanana にアップロードして、文字起こしから原稿づくりまでの時間を短縮してみてください。