「Notta」を検討していて評判を調べている人が知りたいのは、機能一覧よりも「実際に使った人はどう言っているか」「精度への不満は本当か」「運営会社は信頼できるか」だろう。この記事ではITreview・App Store・Trustpilotに集まったレビュー、精度に関する具体的な不満の内容、課金まわりのトラブルが起きる理由、運営会社と安全性の公開情報を、出典付きで並べる。
Nottaの評判は?口コミサイトの評価をまとめる
複数の口コミサイトにレビューが集まっており、サイトによって評価の傾向にかなり差がある(2026年9月25日確認)。
| サイト | 件数 | 評価 |
|---|---|---|
| ITreview | 62件 | 5点満点中4.0 |
| App Store(日本) | 約2.7万件の口コミ | 5点満点中4.3 |
| Trustpilot | 167件 | 評価非表示(ガイドライン違反のため) |
ITreviewとApp Storeでは4点台の評価が集まっている一方、海外のレビューサイトTrustpilotは事情が異なる。Trustpilotのページには、ガイドライン違反のためこの企業の評価を表示していないという警告と、Trustpilot側でこの企業の偽レビューを一定数削除したという注記がある。2025年12月時点のWayback MachineのアーカイブではTrustScore 2.1と表示されていたので、評価が非表示になったのはそれ以降だ。
残っているレビューの内訳は1つ星が88%、5つ星が6%。無料トライアル後の予期しない課金、書き起こしの誤り、話者を区別できないこと、サポート対応への不満が繰り返し書かれている。ただし直近12か月の投稿は21件にとどまり、多くは過去の投稿だ。同じNottaでも、国内の法人向けIT製品レビューと海外の消費者レビューとでは、まったく違う顔が見える。

Nottaの精度が悪いのはなぜですか?
「精度が悪い」という声は実在するが、レビューを読み込むと条件が絞り込める。ITreviewのレビューで具体的に挙がっている不満は次の3つだ。
業界用語や社内だけで使っている「身内ワード」にはまだ少し弱いかなと感じます
方言の認識も強化してほしい
複数人が話す場面では話者の識別が時々入れ替わることがある
まとめると、精度への不満が集中するのは(1)業界専門用語・社内特有の略語、(2)方言や標準的でない発音・雑音の多い環境、(3)複数人が話す場面での話者識別、の3条件だ。Nottaを実際に検証したレビュー記事でも、「複数人の同時発話や周囲の雑音が多い状況では精度が落ちやすく」、専門用語が多い会話では誤認識が起こりうると指摘されている。一方で、発話された文言自体は「ほとんど文字起こし出来て」いたという結果で、はっきり話された音声なら実用的な精度が出る、という評価だ。
「勝手に課金された」という口コミはなぜ出るのか
低評価の理由は精度だけではない。noteでNottaの口コミを整理した利用者のレビュー記事は、App StoreやTrustpilotに2種類の不満があると指摘している。無料版で使える時間を誤解して会議の途中で文字起こしが止まったという声と、無料トライアル後の自動更新・解約・返金に関する不満だ。
どちらも、公式の料金ページを読むと理由がわかる。
- 無料プランは「月120分」だが「1回3分まで」。 月の合計は120分あっても、1回に文字起こしできるのは3分までだ。「月120分使える」を「1回120分の会議を録れる」と読み違えると、会議の途中で止まる。
- 3日間の無料トライアルは、終了後にプレミアムの年間プランで自動更新される。 料金ページのFAQによると、更新を望まない場合はトライアル終了前に解約する必要がある。72時間以内に解約すれば請求は発生しない。
Trustpilotの「無断課金」という不満の多くは、この2つ目の仕組みと一致する。トライアルを試すなら、開始した時点で解約期限をカレンダーに入れておくのが確実だ。前述のnote記事も勧めているとおり、Web・App Store・Google Playのどこで申し込んだかによって解約手続きの場所が変わる点も押さえておきたい。
Nottaはどこの国のアプリですか?
運営しているのは、東京都千代田区に本社を置くNotta株式会社だ(会社概要)。ただし成り立ちには中国とのつながりがある。
- 創業者は中国の連続起業家。 日本経済新聞は、張岩(Ryan Zhang)社長を中国の連続起業家として紹介している。
- 事業の出発点は中国・深圳の企業。 THE BRIDGEによると、Nottaは当初、深圳に本拠を置くLangogoの一サービスで、その後独立した。
- 中国ではサービスを提供していない。 日経によると、Nottaは中国市場でサービスを提供せず、日本市場に集中している。クラウドは中国系ではなくAWS(Amazon Web Services)を使っているとも報じている。
資金面では、2025年7月にGL VenturesとMizuho Leaguer Investmentsが主導するラウンドで630万米ドルを調達したとプレスリリースで発表した。この時点の累計調達額は1,600万米ドル超としている。同年12月には、Granite AsiaとIntegral Groupの合弁会社Granite-Integral Capitalをリード投資家として、シリーズBで約23億円(1,500万米ドル)を調達した(PR TIMES)。自社の紹介ページでは「1,000万人以上のユーザー」「6,000社以上の導入企業」「3,000万時間以上の書き起こし実績」を掲げている。
Nottaは安全ですか?
会議の音声には社名・人名・取引条件など社外に出せない情報が含まれることが多いので、この質問は当然出てくる。Nottaが公開しているセキュリティページを確認すると、次の点が押さえどころになる。
- 暗号化。 通信中のデータはTLS 1.2、保存データはAES-256という業界標準の暗号化方式を採用している。AWS S3・Auroraへの定期バックアップと迅速な復旧体制も明記している。
- 第三者認証・法令準拠。 SOC 2 Type IIの独立監査(セキュリティ・可用性・処理の完全性・機密性・プライバシーの各観点)、ISO 27001準拠、GDPR・CCPA・HIPAAへの対応を掲げている。
- アクセス管理。 シングルサインオン(SSO)、ロールベースのアクセス権限、操作ログの監査機能を備え、定期的な脆弱性診断・侵入テストとインシデント対応体制があるとしている。
見落としやすいのは、音声データがAIの学習に使われるかどうかだ。セキュリティページには記載がないが、日本語のプライバシーポリシーには、音声認識は第三者のパートナー企業のAPIで行い、そのパートナー企業が利用プランに応じて音声データを音声認識トレーニングに利用する場合がある、と書かれている。どのプランが対象かはポリシー上で特定されていないので、機密性の高い会議で使う企業は、契約前に自社のプランでの扱いを確認しておきたい。
NottaとPlaudのどちらがいいですか?
ざっくり言うと、Zoomやオンライン会議中心ならNotta、対面や外出先での録音が多くスマホを開けない場面が多いならPlaudのような専用ハードウェアが向いている。料金モデル・録音方式・「無制限」プランの実際の上限まで踏み込んで比較したい場合は、公開情報だけを根拠にした比較記事にまとめてあるので、そちらを参照してほしい。
NottaとPLAUDはどっちを選ぶ?料金・録音方式・向き不向きを公開情報で比較(2026年9月)
実際に使ったユーザーの声
口コミサイトの星評価だけでなく、個人でNottaを使っているユーザーがnoteに投稿した体験レビューもある。筆者の「u.m.a.u.m.a」氏は飲食店経営のかたわらAI活用を発信しており、YouTubeやセミナーの文字起こし、note記事の素材づくり、オンライン・対面会議の議事録にNottaを使っている。なお、この記事にはNottaのアフィリエイトリンクが含まれている。
良い点として挙げているのは、メモを取る負担が減って話を聞くこと・判断することに集中できる点と、オンライン会議・対面・動画ファイルを同じサービスで扱える汎用性だ。一方で、固有名詞や専門用語には誤変換があり、要約や議事録も人の確認なしには使えないと指摘している。無料プランの「1回3分まで」の制限や、トライアル後の自動更新の条件を契約前に確認するよう勧めている点も、前述の口コミ傾向と一致する。
筆者の結論は、Nottaは文字起こしを「そのまま完成品として使いたい人」ではなく、会議やセミナーの素材を効率よく残したい人に向いている、というものだ。ITreviewの不満の傾向とも重なり、後から人の目で確認・修正する前提で使う人ほど満足度が高い、というのが複数の声から見える実態だ。
多言語の会議が多い組織で、他の選択肢も見ておきたい場合
Nottaは58言語に対応するが、日中英が混ざる会議など多言語構成の会議が多い組織では、SubananaのAI議事録・会議文字起こしツールも候補に入れておく価値がある。95以上の言語に対応していて、Google MeetとMicrosoft Teamsの会議には自動参加ボットが議事録を作成する。Zoomや対面の会議には、ブラウザ内蔵のマイク録音・画面録音機能をそのまま使える。文字起こし内容についてAIに質問したいときは、エディタ内のAIチャットで対応モデルを選べる。
もっとも、Nottaの日本語会議での利用実績や、自社発表の「6,000社以上の導入」は、日本市場に投資してきた企業の強みで、Subananaを含めどのツールも一朝一夕には追いつけない領域だ。他のNotta代替ツールも含めて用途別に比較したい場合は、こちらにまとめている。
よくある質問
Nottaの精度が悪いのはなぜですか? レビューで具体的に挙がる不満は、業界専門用語・社内特有の略語、方言や標準的でない発音・雑音の多い環境、複数人が話す場面での話者識別の3条件に集中している。はっきり発話された音声なら実用的な精度が出る一方、正式な文書として使う前には人の目でのチェックを勧める声がある。加えて、低評価の一部は精度ではなく、無料プランの1回3分の制限や、トライアル後の自動更新に起因する。
Nottaで勝手に課金されるのはなぜですか? 3日間の無料トライアルは、終了後にプレミアムの年間プランで自動更新される仕組みだ。料金ページのFAQによると、72時間以内に解約すれば請求は発生しない。続ける予定がなければ、トライアル終了前に解約しておく必要がある。
Nottaはどこの国のアプリですか? 運営は東京都千代田区のNotta株式会社。ただし創業者は中国の連続起業家で、事業は当初、中国・深圳のLangogoの一サービスとして始まった。日経によると、中国ではサービスを提供しておらず、クラウドはAWSを使っている。
Nottaは安全ですか? TLS 1.2(通信時)・AES-256(保存時)の暗号化、SOC 2 Type II監査、ISO 27001準拠、GDPR・CCPA・HIPAA対応を掲げている。ただし日本語のプライバシーポリシーには、音声認識を担う第三者のパートナー企業が、利用プランに応じて音声データを学習に使う場合があると書かれている。機密性の高い用途では、契約前に自社プランでの扱いを確認したい。
NottaとPlaudのどちらがいいですか? オンライン会議中心ならNotta、対面や外出先での録音が多くスマホを開けない場面が多いならPlaudのような専用ハードウェアが向く。料金・録音方式まで含めた詳細比較はこちらの記事を参照。
Nottaの評判は、口コミサイトによって見える顔が大きく異なる。ITreviewとApp Storeでは4点台の評価が中心だが、海外のTrustpilotでは予期しない課金や精度への不満が目立ち、総合評価も非表示になっている。精度への不満は「専門用語・方言・複数話者」という条件に集中し、課金の不満の多くはトライアル後の自動更新の仕組みで説明がつく。条件と契約内容を理解した上で、後から確認する前提で使うなら実用に足る、というのが実際のユーザーの声から見える実態だ。