Notta と toruno(リコー)は、検索結果でよく並んで出てくるAI議事録ツールです。公開ページの料金・機能を比較すると、設計がまったく違うとわかります——Nottaは個人でも法人でもそのまま契約できるSaaS型の月額サービス、torunoは個人向けプランと法人向けプランの機能差が大きい、リコーが運営するサービスです。
どちらを選ぶか:3つの分かれ道
- 日本語だけの社内会議で、AI要約はいらない → toruno個人プラン(月額¥1,650〜、年契約不要)が始めやすい。多言語もAI要約も個人プランには付きません。
- Web会議の自動要約・議事録がほしくて、多言語対応や外部ツール連携(Slack・Notion・CRM)も使いたい → Notta(CRM連携はビジネス以上)。ビジネスプランの「文字起こし無制限」にも連続録音5時間などの上限があります。
- 参加者の言語がその都度バラバラで、毎月の使用量に波がある → Subananaが合います。Subananaは95以上の言語の書き起こし・翻訳に対応します(Nottaは58言語)。翻訳は現時点で追加課金なしで使えます(後述)。
Notta と toruno は何が違うのか
Nottaは58言語の文字起こしに対応するSaaS型ツールです。個人でも法人でも同じ料金ページから契約でき、Zoom・Google Meet・Microsoft Teams・Webexの会議の文字起こし、Slack・Notion・Salesforce・HubSpot・Zapierなどとの連携、AI要約機能を一つのプランに積み上げていく構成です(notta.ai/pricing)。
torunoはリコーが運営するAI議事録サービスです。個人向けプランは日本語の文字起こしに特化していて、AI要約機能自体が付いていません。AI要約や多言語対応は、法人向けの「torunoビジネス AI要約」プランでしか使えません(toruno.biz/personal および toruno.biz)。
料金体系を比較する

Notta(個人〜法人向け、月額制)
| プラン | 料金(年払い換算) | 文字起こし上限 | 連続録音 | ファイルインポート | AI要約 |
|---|---|---|---|---|---|
| フリー | ¥0 | 120分/月 | 3分/回 | 50個/月 | 10回/月 |
| プレミアム | ¥1,185/月 | 1800分/月 | 5時間 | 100個/月 | 100回/月 |
| ビジネス | ¥2,508/月 | 無制限 | 5時間 | 200個/月 | 200回/月 |
| エンタープライズ | 要相談 | カスタマイズ | 5時間 | 無制限 | 無制限 |
(notta.ai/pricing 2026-09-27 取得)
ビジネスプランの「無制限」は文字起こし分数についての表記で、連続録音時間は5時間、ファイルインポートは200個/月という上限が同じページに明記されています。「無制限=どこまでも使える」ではなく、「分数の上限は外したが、1回あたり・1ヶ月あたりの回数上限は残る」という設計です。
多言語のリアルタイム翻訳や2か国語の文字起こし・翻訳は、全プラン共通で毎月数回の無料枠(1か国語リアルタイム翻訳2回・2か国語文字起こし翻訳4回)があり、それを超えるとプレミアム以上のアドオン(1か国語のリアルタイム翻訳が年払いで¥858/月〈総額¥10,296〉、2か国語の文字起こし・翻訳が¥1,320/月〈総額¥15,840〉)が必要です(同ページ)。
toruno(リコー、個人・法人で別プラン)
| プラン | 料金 | 内容 |
|---|---|---|
| 個人・無料 | ¥0 | 累計3時間まで無料。日本語のみ |
| 個人・有料 | ¥1,650/月〜 | 月10時間分込み、超過は¥2.2/分(toruno.biz/personal)。日本語のみ、AI要約なし |
| 法人(AI要約なし・100時間) | ¥28,500/月(税抜) | 超過¥285/時間。日本語のみ。時間数の少ないプランはさらに低額 |
| 法人・AI要約(30時間プラン) | ¥27,000/月〜(税抜) | 超過¥900/時間。AI要約・多言語(英語・中国語ほか)対応 |
| 法人・AI要約(100時間プラン) | ¥85,500/月〜(税抜) | 超過¥855/時間。AI要約・多言語対応 |
(toruno.biz/personal および toruno.biz 2026-10-31 取得)
torunoの個人プランは日本語専用で、AI要約機能そのものが付いていません。多言語対応(英語・中国語など)とAI要約は、法人向けの「torunoビジネス AI要約」プラン(上の表の30時間プランで月額¥27,000〈税抜〉)専用です。AI要約なしの法人プラン「torunoビジネス」は、同じ100時間プランで比べると月額¥28,500〈税抜〉で、AI要約ありの¥85,500より安く設定されています。AI要約なしの「torunoビジネス」には、100時間より時間数の少ない、さらに低額のプランもあります。その金額は料金表の画像でのみ掲載されているため、最新の内容は toruno.biz の料金表で確認してください。
料金の単位はNottaと異なります。torunoの法人プランは月額基本料金+超過時間の従量料金という時間制で、共有・権限管理だけならAI要約なしの「torunoビジネス」で足ります(100時間プランで月額¥28,500〈税抜〉、超過は¥285/時間。時間数の少ないプランはさらに低額です)。AI要約・多言語が付く「torunoビジネス AI要約」は30時間プランで月額¥27,000(税抜、超過は¥900/時間)で、ユーザーアカウントに連動する費用はありません。Nottaのビジネスプランは1アカウントあたり月¥2,508(年払い・税込)なので、単純な金額ではなく、利用人数と記録時間で比べる必要があります(toruno.biz・notta.ai/pricing)。
日本語精度と対応言語はどう違う?
Nottaは料金ページのFAQで「フォーマルな会議など、整然とした発言が行われる場合には、認識率は98.86%以上となります」と記載していますが、これは独立した第三者機関によるベンチマークではなく、自社の公開ページによる主張です(notta.ai/pricing FAQ)。torunoも「良い環境で95%以上」と自社ページで示していますが、どちらも条件付きの自社数値です。社外ベンチマークがない以上、数字の優劣ではなく、両社とも「整った音声なら高い」という前提条件つきの主張として読むのが実態に近いでしょう。
対応言語という観点では差がはっきりしています。torunoは個人プランが日本語のみです。法人の「torunoビジネス AI要約」プランでは英語・中国語など日本語以外の文字起こしができ、リアルタイム翻訳は翻訳元・翻訳先とも18言語に対応しています(toruno.biz/product/translate)。公開ページの数字は、torunoの翻訳が18言語、Nottaの文字起こしが58言語です(数える対象が異なるため、単純には比べられません)。torunoの料金ページFAQも、日本語以外の文字起こしは「toruno ビジネス AI要約」プランでのみ利用可能としています(toruno.biz FAQ)。
Web会議連携・議事録の作り方
Nottaは Zoom・Google Meet・Microsoft Teams・Webex の会議を文字起こしできます(TeamsはNotta Botが自動参加、Google MeetはChrome拡張機能)。カレンダー連携での自動参加や、Slack・Notion・Salesforce・HubSpot・Google Drive・Zapierなど幅広い外部サービスと連携できます(CRM・Zapier連携はビジネス以上)(notta.ai/integrations)。
torunoは個人・法人とも、Microsoft Teams・Zoom・Google Meet・WebExの会議に対応し、1クリックで文字起こし・音声・画面キャプチャを一緒に記録できます(toruno.biz/personal および toruno.biz)。Nottaも料金ページの機能比較表で「画面収録」をフリーを含む全プランに含めており(「Web会議の録画」はビジネス以上)、画面の記録そのものは両社にあります(notta.ai/pricing)。
セキュリティ・データ管理
Nottaはトップページで「SOC 2、ISO 27001、GDPR、HIPAA」への対応をうたっており、料金ページのFAQでは「SOC2認証報告書を2022年に取得、ISO 27001認証を2023年9月に取得」と具体的な年月まで記載しています(notta.ai/pricing FAQ)。ただし「AI学習なし」は料金表を見る限りエンタープライズプランの追加項目として書かれており、プレミアム・ビジネスの標準機能としては明記されていません(同ページの機能比較表)。
torunoの法人ページには、2要素認証・IPアドレス制限・会議ログの閲覧権限管理と、「AIの学習に利用されないデータ処理」が標準機能として記載されています(toruno.biz)。SOC2やISO27001のような第三者認証への言及は、同じページには見当たりませんでした(セキュリティ専用の別ページは今回未確認)。外部の認証年月まで公開しているのは、今回確認したページではNotta、「AI学習に使わない」を個人・法人とも明記しているのはtoruno、という違いがあります。
どちらを選ぶべき?
torunoの個人プランが向いている人: 日本語だけの会議を安く文字起こししたいだけで、AI要約や多言語は不要な人。月10時間まで¥1,650という価格は、Nottaのプレミアム(月¥1,185〜、ただし1,800分=30時間まで)と比べると時間単価は高めですが、契約はシンプルです。
torunoの法人プランが向いている人: 共有・権限管理やAI要約、多言語の文字起こしが必要な法人。利用人数が多くても料金は時間制で動かないので、アカウント数の多いチームほど単価が下がります。
Nottaが向いている人: Slack・Notion・CRMなど既存のツールと議事録を連携させたい人、複数言語が混ざる会議がある人、個人〜中小規模でまず月数千円台から試したい人。「無制限」の文字起こしにも連続録音5時間という上限があること、リアルタイム翻訳などは無料枠を超えると別料金のアドオンであることは契約前に確認してください。
どちらも向かない人: 会議参加者の言語が毎回バラバラで、かつ月ごとに使用量の増減が大きいチームは、料金の仕組み(Nottaは分数・回数の上限つきの月額、torunoは時間制の月額+超過料金)を比べてから選んでください。Subananaは95以上の言語の書き起こし・翻訳に対応し、月額プランはLite $9/月〜(年払い、総額$108、年720分)・Pro $18/月〜(総額$216、年2,160分)・Max $50/月〜(総額$600、年7,200分)の分数プランです(年払いは年間分数が一括で付与されます)(Subananaの料金ページ参照)。翻訳は現時点で追加課金なしで使えます。ただし、Web会議の自動参加はGoogle MeetとMicrosoft Teamsのみ(Zoom・Webexへの自動参加は非対応。ZoomはChrome拡張機能で録音可能)で、NottaにあるSlack・Notion・CRM・Zapierなどの外部ツール連携もありません。多言語対応と分数プランが欲しい場面にはSubananaが候補になります。
よくある質問
Q. torunoの個人プランでもAI要約は使えますか? 使えません。toruno個人プランは日本語の文字起こしのみで、AI要約機能は法人向けの「torunoビジネス AI要約」プラン専用です(toruno.biz/personal)。
Q. Nottaの「無制限」プランに上限はありますか? あります。ビジネスプランの文字起こし分数そのものには上限がありませんが、連続録音は5時間まで、ファイルインポートは200個/月までという上限が同じ料金ページに明記されています。
Q. NottaとtorunoはどちらがWeb会議との連携に強いですか? 両社ともZoom・Google Meet・Microsoft Teams・Webexに対応し、どちらも画面の記録ができます。Nottaは外部ツール連携(Slack・Notion・CRMなど)の幅が広いのが特徴です。torunoの法人プランもOneDrive・Google Drive連携に対応し、AI要約プランではkintone連携も使えます(toruno.biz)。
Q. 会議の参加者の言語がバラバラな場合はどうすればいいですか? Subananaが候補になります。NottaもtorunoもAI要約や日本語以外の文字起こしに対応していますが、torunoは法人のAI要約プラン限定、Notta(58言語)も多言語に対応しています。Subananaは95以上の言語の書き起こし・翻訳に対応します。翻訳は現時点で追加課金なしで使えます。参加者の言語がその都度変わるなら、Subananaも候補になります。
まとめ
Notta と toruno はどちらもAI議事録ツールですが、Nottaは個人から法人まで同じ料金体系のSaaS、torunoは個人向けと法人向けがあり、AI要約と日本語以外の文字起こしは法人の「torunoビジネス AI要約」プランのみで、機能がはっきり分かれたサービスです。日本語だけの会議を安く済ませたいならtoruno個人プラン、Slack・Notion・CRMとの連携や多言語対応も欲しいならNotta、参加者の言語がバラバラで分数プランがいいならSubananaが候補になります。
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